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野菊

中国の藝術家吳冠中(Wu Guanzhong)氏は現代の20世紀の中国絵画の中でも世界的影響力を誇る優秀な画家です。長期に渡り東洋と西洋の異なる美学流派を追求し、抽象と具象の二つの藝術観念を巧みに融合させています。

《野菊》はポスト印象派スタイルの痕跡を現しています。吳冠中(Wu Guanzhong)氏は色使いに抽象の形式を使用しているのと同時にスケッチがもつ比率配分を残しています。多様な筆触りには東洋と西洋の技法の融合に一生を尽くした重鎮の熟練された実力を見出すことができます。また局部的による構図の取り方を用いており、菊花が葉から突き抜けている様子は茂みの中から春の訪れを感じさせるような作品となっています。緑の中に取り入れている赤色の色彩配分は作品全体を立体的に見せ、春爛漫の雰囲気を存分に出しています。

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